ケベック在住 主婦ブロガー Harupaka です。 今回は、 一部の国際結婚カップルが 移住 前後に 必要になると 思われる 手続きについて 説明しますね。
外国人のための「脱退一時金制度」とは??
外国人で日本で働いて厚生年金に加入した期間が6か月以上あり年金の支給を受けていない場合、自国へ帰国後2年以内に請求を行えば既に支払った厚生年金の一部が返ってきます。これは、残念ながら日本国籍保持者が海外移住をする場合はあてはまりません。
働いていた期間と平均月収によって返ってくる額が違いますが、国際結婚でパートナーとしばらく日本に住み、パートナーが日本で働いていて、その後パートナーの国に引っ越すという方は絶対請求を手伝った方がいいですよ!
・国民年金の脱退一時金の額(平成30年)
保険料納付済期間 | 一時金の額 |
6か月~12か月 | 49,020円 |
12か月~18か月 | 98,040円 |
18か月~24か月 | 147,060円 |
24か月~30か月 | 196,080円 |
30か月~36か月 | 245,100円 |
36か月~ | 294,120円 |
・厚生年金の脱退一時金の額(平成30年)
保険料納付済期間 | 一時金の額 |
6か月~12か月 | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×6) |
12か月~18か月 | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×12) |
18か月~24か月 | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×18) |
24か月~30か月 | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×24) |
30か月~36か月 | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×30) |
36か月~ | 1か月の平均月収×支給率(対象保険料率×50%×36) |
会社に勤めていたのであればこちらの厚生年金かと思います。私はこの厚生年金の計算表を見て、ややこしく自分で計算するのは諦めました。めんどくさがりやなもので。
が、結論から言って、日本の大卒新卒の給料20万円程を毎月稼いでいれば、国民年金より厚生年金のほうが高い額返ってきます。うちの場合、21か月厚生年金を納めていたので、あんまり期待しないように国民年金の表に期間をあてはめで額を予想したのですが、思ったより多く(2倍近く)返ってきて、2人とも「よかったね!」と喜びました。
「外国人のための脱退一時金制度」の請求の仕方
このリンクから脱退一時金請求書がダウンロードできます。説明が日本語・英語で長々と書いてあり、その中の13~15ページを請求に使用します。
ここで私が勘違いして手間取ったこと
経済制裁対象国の方は、Currencyの所に※印があり、日本の銀行のみでの受け取りだそうです。私はこの書き方が、全部の国にあてはまるのかと勘違いしてしまい、カナダに帰ってきたのに日本の銀行口座を開けってこと?!とパニクってしまいました。わざわざ日本の年金機構まで電話しました。※印が制裁対象国の通貨のところにあるのに気づくのに大分時間が掛かりました。なので私のような人はいないかと思いますが一応シェア。下の画像がそれです。
脱退一時金請求書 用紙の13ページ目
記入はアルファベットの大文字のみ!!太枠の中のみ記入です。
離日後の住所に、後ほど「脱退一時金支給決定通知書」が送られてきます。
私たちはカナダに引っ越したので、旦那が元々持っているカナダの銀行口座を書きました。そして枠内右下の「銀行の証明印」をもらいに、口座のある支店に行きスタンプももらってきました。
基礎年金番号は、年金手帳の開いて2ページ目に個人情報と共に記載があります。下の各制度の記号番号は何も持っていないので空欄で出しました。
仕事の履歴 用紙14ページ目
うちの旦那は日本で最初派遣会社の紹介からの社員登用という形で働いていたので、仕事先はずっと同じですが雇用主が2つ(派遣会社と社員登用後)ありました。なので一行目には、派遣会社の名前・住所・努めていた期間を記入し、2行目に社員登用してくれた会社の名前・住所・期間を記入しました。
その他必要事項 用紙14ページ目
①パスポートは名前・顔写真等のページと、日本に入国した際に貼られた在留許可のページ
②転出届を出し、かつ住民票の除票もお金を払って作ってもらったので除票も送りました。但しこれは書いてある通り、どちらかで結構です
④年金手帳のみ入れました。
送り先:日本年金機構 用紙15ページ目
四角く囲われた住所の所を切り取って、封筒に貼りました。
申請から受け取りまでどれくらいかかった?
4月末に請求書を郵送し、実際受け取ったのは同年12月でした。なので約8ヶ月掛かりました。色んな方のブログを見ると、郵送から2~3か月で受け取れると書いてあるものばかりで、不安で不安で仕方がありませんでした。でも日本に電話するのも面倒だなと後回しにしてしまいました。そして、遙かにその期間を超えていたので、10月末に日本年金機構へ電話しました。そしたら、許可が最近降りたのでもうすぐ届くとのこと。
そして電話から何日か後に書留で無事、日本年金機構からいくら戻ってくるのかが記載された通知書と、年金手帳、そして色々な言語で書かれた、「脱退一時金受け取りには20.42%の税金がかかります」という説明書の3つが入ってました。税金高っ!!!しかし税金引かれた後でも最初に国民年金保険の表を見て予想してたので心穏やかです。
受け取りまでの間途中で脱退一時金の状況について日本年金機構に連絡する場合は、年金基礎番号、もしくは年金機構から日本滞在時に送られてくる手紙についている照会番号を調べておくと、問い合わせがスムーズに行きます。
最後に、皆様の請求の助けに少しでもなれますように。面倒な申請がたくさんありますが一緒にがんばりましょうね!