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カナダ

カナダ移住の知恵

カナダ国際結婚移住についての疑問まとめ

ケベック在住 主婦ブロガー Harupaka です。 今日は、 私が 彼と 移住を 漠然と 考え始めてから、 実際に 自分で 気になった 質問を まとめました。 インターネットで検索しても答えが見つからず、自分たちで解決したものを中心に並べました。

2020年1月現在、カナダ永住権取得のカナダ国内申請代理人を介さず自分たちでしている最中です。カナダ連邦政府(Federal Government)に提出する、最初の申請プロセスを終え、無事、次のステップに進める返事をカナダ政府から貰い、現在はケベック州政府からの返答・指示を待っている途中です。私たちはケベック州への移住なので、その他の州へ移住する方より追加のプロセスがありますが、最初の過程は同じ、カナダ連邦政府に書類を出すところから始まります。カナダ全土へファミリークラスで移住をお考えの皆様のお役に立てれば幸いです。


ファミリークラスって何?

ファミリークラスとは、カップルの片方がカナダ国籍を持ってる場合の申請方法。 いわゆる国際結婚です。 日本って「結婚」してるかどうかにすごくこだわりますよね。しかしカナダは、事実婚でも結婚している夫婦と同じようにカップルとして認めてくれますし、結婚していても事実婚でもほとんど申請過程に差はありません。事実婚だからといって、生活に支障が出たことは一度もありませんし、事実婚を否定するようなネガティブな事を言われたこともありません。


国内申請って何?

国内申請とは、カナダ国内に住んでいる時点で、永住権の申請を始めることです。国内申請の場合、同時に労働許可(Work Permit)が申請できます。これ、すごくメリットだなと私は思いました。

通常、ファミリークラスではない、単身での移住だと、ワーホリ以外にWork Permitを手に入れることが難しいです。雇い主から事前にJob Offerを貰って、それからWork Permitの取得手続きを始めるという方法もありますが、Visaサポートをしてくれる雇用主を見つけることがそもそも難しそうです。実際、語学学校に通ってた際のクラスメートはみんなまず、フランス語を語学学校で身につける→政府が認める職業訓練所(ケベック州なので授業がフランス語)に3年近く通い、卒業しやっとWork Permit取得の権利を与えられる、というなんとも長い道のりなんです。単身移住の方、がんばってください。道のりは長いですが、不可能ではありません。しかし、やはりフランス語の壁がケベックは厳しいですね。


国内申請の為にどんなビサで先にカナダへ行ったの?

日本のパスポートをお持ちの方は、2020年現在、カナダへの滞在が6ヶ月以下であれば、eTAの登録のみでカナダへ入国が可能です。その間学校へ通うことも可能です。しかし、カナダへ到着後、カナダ国内から滞在期間の延長はできません。これが私は心配でした。

永住権取得の申請を始めるにあたって、必要書類を集め、いざ提出できるまでに実際時間がかかりました。私と彼は一緒に日本からカナダへ引越し、彼はカナダに着いてから仕事探しを始めた為、その後私の名前の記載がある、会社の保険の契約書を貰うまでに最低働き始めてから3ヶ月掛かりました。この紙は、正式に夫婦もしくはCommon-Law Partnerであることを証明するもののひとつです。従って、カナダへ発つ前には、実際カナダに着いて何ヶ月目で申請開始できるか検討が着いていない状態でしたし、もしかしたらカナダに着いてから6ヶ月だけでは国内申請を始めるのに間に合わないかもしれないと思ったからです。 今回私は、ケベック州への移住なので、今後の人生にフランス語が必須になります。 なので、 eTA の期限を心配しながら暮らすのは嫌だったので、私は学生ビザを取得しました。


移住のときって航空券どう買うの?

いつもの旅行とあまり変わりません。片道で買うとめちゃくちゃ値段が高くなりますし、もし入国の際に「いつ出国?」と聞かれた場合帰りの航空券がないと「違法滞在するんじゃないの?」と疑われる可能性が高くなるのでリスクしかない気がします。なので往復で、行きと帰りの期間が長め(私たちは6ヶ月間の)で、帰りの接続が最悪なチケットを購入しました。実際帰りのチケットは使わないですし、航空会社さんからペナルティの連絡などありませんでした。学生ビザだったので空港で別室に行き、そこで学生ビザの大切な紙を発行してもらいます。ワーホリの方も、学生ビザと同じく別室へ行き、ワーホリビザの大切な紙をそこで発行してもらいます。「いつ日本に帰るの?」とは聞かれませんでした。代わりに「Welcome to Canada, enjoy!」って言われ、ほっとしたのを覚えてます。


eTA でも学校に行けるのになぜ学生ビザ?

学生ビザなら、いざというときに、カナダ国内からビザ期間延長の申請ができるからです。 学生ビザを取得するには、26週間以上学校に通う必要があります。学生ビザの申請を始める前に、先に学校を決め、支払いを完了し、入学許可証を貰います。大体PDFでメールでくれると思います。入学許可書を貰ったら、学生ビザの申請開始です。

実際、学校のやり方が自分に合うか合わないかなんて、行ってみないと分かりませんよね。大体26週間以上分を先に支払うと思うのですが、もし学校が合わなかった際のために、返金はちゃんとしてくれるかを確認しておいたほうが無難です。これは過去の学生の声を探してみてください。世界中に学校があるような大手ならしっかりしていると思いますが、特に個人や小さめなところは気をつけてください。


事実婚=Common-Law Partnerの定義はあるの?

2020年現在、カナダ政府のファミリークラス申請の必要事項欄に、Common-Law Partnerとして申請する場合は、2人が1年間以上同棲し、その同じ住所に住んでいたことを証明する公的な書類を提出する必要があります。私たちは日本で約3年暮らしたので、書類として、私は会社が発行する住所記載の年末調整の紙、彼は日本の在留カードを使用しました。両方とも日本語での記載だったので、翻訳業者にお願いし、日本語から英語に訳した書類を作成してもらいました。


書類の翻訳はどこにお願いしたの?

日本を発つ前、先にカナダなど移住した方々のブログを見ると皆さんが口をそろえていっていたのが、トランスゲートさん。私も、発つ前に電話して、母に実際に手続きをお願いしようと思っていたので、どのような手順で進んでいくか、大体の見積もりはいくらくらいかを聞きました。

私は出発前で、まだすぐには申請開始できないし、書類の期限が切れるのが怖かったため、戸籍謄本などを出国時は持っていませんでした。従って具体的な値段は聞けなかったものの、国際結婚のカナダ移住パターンだと、翻訳原本をカナダへの輸送も含め大体3万5000円程~とのことでした。

カナダに着いてから7ヶ月間フランス語の語学学校に通っていましたが、学校で貰ったパンフレットに翻訳もやってます、との記載を発見し、公証もつけれるとの事だったので、通っていた語学学校に結局お任せしました。母に後日、必要な戸籍謄本を念の為3部と、改製原戸籍2部を日本から郵送してもらいました。

結局、学校で翻訳した際の費用は、戸籍謄本と 改製原戸籍 合わせて、170カナダドル。1ドル=日本円85円で計算すると、約14、450円です。公証付の翻訳がそれぞれ2部ずつもらえました。市役所の印鑑の文字も日本語に訳すため、一度母に、市役所へ何と書いてあるのか聞きに行って貰いました。そして、翻訳してもらい、支払いを済ませる前に、必ず内容に目を通してください。どうしてもタイプミスなどが起こってしまう可能性が考えられます。実際私は2度くらい、細かく直して貰いました。トランスゲートさんよりは安く済んだので、私は満足です。

皆さんがどの地域・学校に行くかにも寄りますが、語学学校の方に公証付翻訳ができるかを聞いてみるといいかもしれません。カナダは移民大国なので、そういう経験は豊富な印象でした。


戸籍謄本は結局何部必要?

2部必要です。1部目は国ごとの必要書類で、日本人は 戸籍謄本と改製原戸籍を1部ずつ求められます。しかし、この翻訳は翻訳の原本を出しますが、原則コピーを送ってくださいと永住権申請リストには書いてあるので オリジナルの戸籍謄本と改製原戸籍は送らず、印刷して、コピー分を送ります。しかし、もし手元に原本が残っておらず、万が一郵送物紛失にあったりしたら大変なので取っておくことをおすすめします。

そして、2部目。こちらは、出生証明書(Birth Certificate)の提出が求められるので、それを作成する際に使います。そう、私たち日本人って、出生証明書なんて持ってませんよね?私もBirth Certificateという言葉を見て、「え?!あったっけ、そんなもの」と一瞬顔が青ざめたのですが、調べたら、カナダの日本大使館または日本領事館へ 戸籍謄本の原本を持って 行き、出生証明書を発行してもらいます。当日には受け取れず、3日程掛かります。また、戸籍謄本の原本は返却されません



以上、私が実際に申請準備等をし始めてから沸々と沸いてきた疑問をここにまとめました。移住が完了するまでは、たくさん調べたり、読んだり、時には「めんどくさい!」となるかも知れません。実際何度か私はなっています。ただ未知の大きなモンスターと戦っているかのような錯覚にとらわれがちですが、 案外申請を進めてみると、「代理人いらないじゃん!」って思ったので、めちゃむずなわけではないですよ。 明るい2人の未来のために、一緒にがんばりましょう。

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